「…ったく。放課後に案内しろよ」
そう言って、塁はあたしの前の椅子に座った。
「…放課後は無理。部活あるし」
「あ、部活といえば俺も入りたいのあるんだ」
「なに?運動部?」
「いや、演劇」
「…………え?」
今、なんて言った…?
演劇…?演劇って言ったよね?
塁が?塁が演劇…?
思わず口元を押さえ、唖然としていると塁がギロリと睨んできた。
「…なんか文句でもあっかよ」
「……文句っていうか…、意外すぎる」
「うっせー。俺もいろいろと事情あんだよ」
「事情?どんな?」
好奇心で聞くと、塁はいきなり黙ってしまった。
あれ?なんかまずいこと聞いた…?
少し不安になっていると、塁はぷいっと顔を背けた。

