Bitter chocolate








毎日毎日必ず一回は、圭と虹華ちゃんが楽しそうに話しているのを見かける。


圭の家から出てくる虹華ちゃんを見たこともあった。


…二人のキスシーンだって…。


初めて、圭と家が向かいなのを憎んだ。



ワーキャーと、楽しそうな声が校庭から聞こえる。


圭は笑顔でボールを操ってる。


校庭にあるベンチでは、その様子を虹華ちゃんが微笑みながら見ていて。


圭と虹華ちゃんはきっと、誰が見てもお似合いカップルだと言われるだろう。


「羨ましいなぁ…」


そう小さく呟いた途端、ガラガラッとドアの開く音がした。


びっくりしてドアの方を向くと、そこには塁が立っていた。


「あ、ここに居たのかよ!」


「え、ちょ、は、なんでここに?!」


「案内するって約束どーしたんだよ!めちゃくちゃ探したんだぞ!」


「あー…」


よく見ると、塁の息は上がっている。


何だか少し罪悪感がするようなしないような…。