Bitter chocolate










そして昼休み。


勿論、あたしに塁を案内する気なんてあるはずもなく。


あたしはお弁当を持って急いで教室をでた。


今日は優香は委員会の仕事があると言ってたから、お昼は一人だ。


だから…、あたしのとっておきの場所へと向かう。



教室から少し離れた、空き教室。


滅多に人の来ないここは、最近出来たあたしのお気に入りだ。


窓のすぐ目の前にある椅子に座る。


…今日も、やってる。


窓の外からはちょうど校庭が見える。


昼休みになれば、いつも男子たちがサッカーをやっていて。


その中に…、圭の姿もある。


校庭からは見えない位置にあるこの教室は、圭の姿を盗み見るには持ってこいなのだ。



我ながらさすがに気持ち悪いなって思う。


でもあたしはもう、圭のことを堂々と見つめることなんて出来ないから。


…あの日からすぐ、圭と虹華ちゃんは付き合い始めた。


予想してたことだったから、驚きはしなかった。


…でも、つらかった。