「うるさいなぁ…。あんただって変わったのは外見だけで中身は何も変わってないじゃん!」
「はぁ?うるせーよ寸胴」
「あーはいはいはいはい。ストップ。何だお前ら知り合いだったのか?丁度良かった、白雪の隣空いてるから小柳はそこ座れ」
あたしたちの言い争いがヒートアップする前に、先生が止めに入った。
さすがに先生には逆らえないのか、塁は渋々とあたしの隣に座った。
…最悪だ。
イケメンな転校生がくるって噂で、ちょっとワクワクしてたのに。
まさかこいつだなんて。
一気に奈落の底まで突き落とされた気分だ。
「はあ…」
「何ため息ついてんだよアップル」
思わずこぼしたため息に、塁が小声でそう言う。
そういえば、小さい頃よく塁にはアップルって呼ばれてたなぁと少し懐かしむ。
「無視してんじゃねーよ、寸胴アップル。お前さ、今日昼休みこの学校案内しろよ」
「はぁ?」
「どうせ暇だろ。決まりな」
強引に決め、前を向く塁。
文句を言ってやろうかと思ったけど、先生がこっちを睨んできてるのがわかってやめた。

