Bitter chocolate









それから4人でいろいろ語り合っていると、あっという間に料理が運ばれてきた。



ふわふわのパンケーキも、しゅわしゅわメロンソーダも、あっという間にあたしたちの胃袋の中に吸い込まれていった。


「あ、あたしちょっとお手洗いに行ってくるね」


すっかり取れてしまったグロスを塗りなおすため、席を立つ。


「私も行く!」


あたしに続き、虹華ちゃんも立ち上がった。


二人して、お手洗い場にある化粧直し用の鏡に並ぶ。



虹華ちゃんの隣に立つと、顔の大きさの違いが一目瞭然だから出来れば隣に立ちたくない。


世の中、ほんと不公平だ。


持ってる人って、全部一気に持ってっちゃうんだから。


新しく買った、少しオレンジがかったグロスを化粧ポーチからだす。


すると、今まで黙っていた虹華ちゃんが口を開いた。



「…林檎ちゃん」


「ん?」


「……あの…、私ね…っ、圭くんのことが…、好き」



新品の、傷一つついていないグロスを落としてしまった。


コロコロと床を転がっていくグロスを拾わないで、虹華ちゃんを見つめる。