Bitter chocolate








「部活か…。発表近いんだろ?頑張れよ!!」



「うん!ありがと!」




それから、圭と他愛もない話をしてるうちに、いつの間にか家の前まで来ていた。



じゃーねー!と別れを告げ、家の中に入る。



「ふぅ…」



家の中に入り、ため息を一つ吐くとあたしは自分の部屋に足を運んだ。




あたしのお母さんは看護師で、仕事が忙しいのか帰ってくるのはいつも遅い。



帰ってこない日もあるくらい。



お父さんはあたしが小さい時に死んでいる。



交通事故だったらしい。



お父さんとの記憶はもうほぼない。



こんなになるまで、お母さんが女手一つであたしのことを育ててくれた。



だから…、一人で食べるご飯とか、帰ってきて誰もいない家に対して寂しいとか思っちゃダメ。



そんなワガママなんて言えないし。