「うう…やだなぁ、ホラー映画…」
映画館に入り、少し後ろの席に4人並んで座る。
席は、左から見て、純也くん、あたし、圭、虹華ちゃんという順番になった。
何とか圭の隣はゲット出来たけど…。
隣で情けない姿は見せたくない。
虹華ちゃんは楽しそうだし…。
ずっと目瞑ってようかなぁ…。
「あれ、林檎ちゃんホラー映画苦手?」
あたしの呟きを聞かれていたのか、驚いたように聞いてくる純也くん。
「…ホラー映画っていうか、怖いのがほんとにダメ!」
「へー。なんか意外。なんか得意そうなイメージあったよ」
「よく言われる…」
大人しい性格でもなく、どちらかと言えば騒がしい性格のあたしが怖いの苦手だなんてイメージに合わない。
今まで何度言われたことか。
あたしだって似合わないのは自覚してるつもり。
でも怖いんだから仕方ない。
怖いの苦手ーとか言うと、「ぶりっこ」とかって言ってくる人がいるけど、正直意味がわからない。
過去に何回か言われたけど、頭の中はハテナマークでいっぱいだった。

