Bitter chocolate







莉奈ちゃんは美容師を目指していて、あたしもたまに髪をセットされることがある。


でも上手にセットしてくれるから、何も文句などもない。


今の圭の髪だって、一見ただぐしゃぐしゃにしただけに見えるかもしれないけど、よく見ればちゃんと細かくセットされてる。


ふわふわしてて、思わず触りたくなるような髪型に仕上がってる。


「圭も似合ってるよ、その髪!いつもよりかっこいいよ!」


「そうかー?」


少し照れたように、頬をかく圭。


…うん、二人きりのときの雰囲気はいい感じだ。


これがいつまで持つかっていうのが…。


虹華ちゃんが混ざったら多分あまり上手くいかないだろう。



でも弱音ばっかり言ってられない。


頑張るって決めた。楽しむって決めた。


虹華ちゃんに負けてられない。


なんて考えながら圭と談笑していると、いつの間にか駅前についていた。


「二人いるー?」


「うーん…」


辺りを見回してみるけど、純也くんも虹華ちゃんも見つけることが出来ない。


…人多過ぎ…。


今日は日曜日だから仕方ないのかもしれないけど。