「ごちそうさまでした!」
すっかり空になったお皿たち。
よっぽどお腹が空いていたのか、肉じゃがはほとんど圭が食べちゃったけど凄く美味しかった。
圭のお母さんは料理が上手で、とっても可愛らしい。
温厚な性格は、ちゃんと圭が引き継いでる。
「お皿片付けるねー」
「あ、俺が片付ける」
お皿を持ってキッチンに行くと、圭がそう言ってくれた。
「ついでに皿洗いもしとくからお風呂入ってきなよ」
「いいの?」
「うん!このくらいは任せて!」
最近指先の乾燥でパックリ割れとかもひどいから、お言葉に甘えることにした。
後片付けは圭に任せ、リビングを後にする。
圭と付き合ったら、こんな感じなのかなぁ…。
これより、もっと優しくなるのかな?
少し優しくしてもらっただけで、やっぱりあたしは圭の特別になってるんじゃないかなって考えて、ニヒヒと笑いがこぼれた。