異次元の王子と癒しの姫君



数時間前

ナナミをシーラに任せクラウドはルシダに会うために建物の中に入って行く。


「そろそろクラウド様が来る頃だとお待ちしておりました。さあ、こちらにお座り下さい」



示された場所に座り黒いマントに身を包んだルシダと向かい合う。


魔女族を束ねるルシダは一番の年長者だと聞いたが40代前半にしか見えない。
魔女族はある年齢に達するとそれ以上体は老けないらしい。



「久しぶりだな。今日ここに来たのは」


「ディアナ様の事ですね?宮殿から急にいなくなってしまわれたとか?」


話す必要はなくすでにルシダには解っていたようだ。


「ディアナは突然いなくなった。いつも一緒にいたリマにはその日、病気の母親に会いに家に帰る事を許してあってディアナには別の侍女を付けていたんだがその侍女もディアナと一緒に消えてしまったんだ」