異次元の王子と癒しの姫君


「帰って来たようだな」

「えっ?」

「クラウド様がこちらにいませんか?」


ノックの音と共に入って来たセドラさんはベッドに座っているクラウド王子を見ると眉間にシワを寄せてこっちに歩いて来た。
こんな険しい顔つきのセドラさんを前にも見た事がある。


私が初めてこの世界に来てしまったあの時に今と同じように険しい顔で剣を突きつけて来た。
あの時の恐怖を思いだしビクっと体を強ばらせる。


「大丈夫だあいつはお前にじゃなくオレに怒ってるだけだ」


本当に大丈夫?


でも目の前に近付いて来たセドラさんは、ものすごい形相で全然大丈夫じゃなさそう。


思わず
「ごめんなさい!!」そう謝ると。

「「はっ!?」」

クラウド王子とセドラさんが同時に分からないという顔で私を見た。