異次元の王子と癒しの姫君



「コトリさんは?」

「コトリ……?お前達を連れて帰って来たあの魔女かここにはいないみたいだな」

コトリさんからもっと詳しくディアナさんの事を訊きたかったのに……。

「ナナミ帰るぞ」

クラウド王子は体にかかっていた毛布を退けて私を抱き上げた。


「えっ!?……ちょっ……」



突然お姫様抱っこされてビックリしてジタバタと動いていると。

「おい!そんなに動くと危ないだろ」


「だって……」



こんなのされたことない……周りにいる魔女さん達はこっちを見てるしセドラさんも驚いている。
それにリマさん……?


怒っているように見えた。


「クラウド様、馬車までは兵士に背負わせましょう」


セドラさんがそう言う。


「ナナミ様を馬車まで頼みます」


リマさんがさっき私を背負ってくれた兵士に声をかけた。