異次元の王子と癒しの姫君


「コトリ!!」

「そろそろ客人を連れて帰るようにってばば様からの言付け。あとここに記してある薬草採って来てほしいそうよ」


「分かったわ、ばば様達のお話しは終わったようね。これから薬草を採りに行かないとなの私の代わりにさっきの場所までコトリがあなた達を連れて行くから付いていってね」


シーラさんは手を振って行ってしまった。


「案内します。行きましょう」

コトリという人はやっぱり私とは目を合わせることなく先に歩き出した。
シーラさんと違って無言のままのコトリさんと歩くのはちょっと気まずい感じで雰囲気をどうにかしたくて話すきっかけを作ろうと考えついて話しかけてみた。


「あのコトリさん?」


「……はい、なんですか?」


返事はあったものの止まって振り返ったコトリさんは私と視線を合わせてはくれない……。
それでもこっちを見てほしくて話しを続けようとした。


「コトリさんは湖の向こう岸に、あっ!……」