異次元の王子と癒しの姫君


本当に不思議……。


シーラさんとリマさんと三人で降ってくる雪をながめていると……あっという間に足元に数センチの雪が薄く積もり湖の周りは真っ白な景色に変わった。


「春になると向こう岸の木にオレンジ色や白い花が咲くわ。
見てて……雪が溶けてもうすぐ春になる」

シーラさんに言われて足元を見たら積もっていたはずの雪はいつの間にか消えていた。


雪がなくなっちゃった……。


木々は葉を付けさっきまで冬だったとは思えないくらい景色は変わってしまった。



「ほらっ、花が咲いた!」


「わぁ~キレイ……。
シーラさん向こう岸にも行けるの?」

「行けるわよ。でも……時間がかかるしそろそろ戻らないと」



「え~残念……」


近くで見たかったなぁ……。



「本当に残念ですね。
遠くにあるのにこんなにキレイなんだから。
きっと間近で見たらもっとキレイに見えたんでしょうね……」


「また、ここにくれば今度は向こう岸に案内するわよ」