異次元の王子と癒しの姫君


リマさんがシーラさんにそう言うとシーラさんはムッとした顔をした。


「知っているわっ。魔女族が街の人達を傷付けて苦しめたから追い出した、そう言う話しになってるのよね?それは嘘よ。
魔女族はケガや病気をしている人達に薬草で薬を作ったり困っている人達の相談にのったりしていたんだからっ」


人助けしていたのに反対の事を言われて追い出されるなんてヒドイ話し。


「リマさんが聞かされていた話しとは全然違うじゃない。
どうして魔女族の人達はそんな事を言われて追い出されることになったの?」


「それが……良く分からないらしくて……ばば様は恨まれる覚えはないはずだって言っていたわ。
ねぇ、こんなイヤな話しはもうやめない?
昔の事だし今は私達はここで何とか平和に暮らしていけるんだから……」


この話しはもうやめた方がいいよね。
昔の事でも街から追い出された魔女族の人達には辛いことなんだから。
シーラさんが立ち止まり私とリマさんも同じように足を止めた。