じっと大木を見つめてからこっちを向いたシーラさんは今度は私とリマさんに目を向けて「良かったね」と言った。
何が良かったのか分からなくてリマさんと顔を見合わせる。
「あなた達を歓迎してくれるんだって」
「……?」
ますます、わけが分からなくて首をかしげたら。
「とにかく先に進みましょう」
「シーラさん。さっきあそこで何をしてたの?」
「あなた達をこの森に入れてもいいか訊いてたわ。本来この森は魔女族以外は立ち入り禁止なの」
立ち入り禁止……?
「でも……クラウド王子とセドラさんは中に進んで行ったし私達だって……これから森の中を案内してくれるって?」
「ナナミ様、たしかにこの森は入ってはいけないと言われてます。
子供の頃からそう親に聞かされていて私はここに近付いた事はありません。
だから心配になって西の丘を出るときにセドラ様に訊いたんですけど大丈夫だと言われたんです。でもやっぱりシーラさんの祈りがないとダメなんですね」



