異次元の王子と癒しの姫君



記憶を無くしているフリをして作り話しをしてもどこかで必ずぼろが出る。
本当に記憶がないならもっとあやふやなはず




でもナナミはどんな生活をしていたか周りにどんな人間がいたかはっきりとセドラに話したと言う。



ディアナに偶然似ているだけの別人。
でもこれだけ似ているんだ……まるっきり関係がないなんて思えない。



セドラの見解は正しいのかもしれない。
それでもナナミがディアナあってほしいと思う。


「セドラ予定を変える」


「クラウド様?」


「時間がもったいない。このまま行く」


「けれど、もう宮殿の入口に馬車を待たせてありますが?」


「街を通ると時間がかかる。ナナミと先に行くお前は兵士達とリマをつれて来い」


「あっ!ちょっとクラウド様待って下さいっ」


慌てるセドラを残してナナミを腕の中に引き寄せて西の丘に一瞬で移動した。