「行きたいけどムリでしょ?
だって外に出るなって言われてるのに……クラウド王子に知れたらまた怒られるしリマさんだってやっと戻って来てくれたのに……またどこか別の所にされちゃうよ」


それにクラウド王子の怒った顔も心配している顔ももう見たくない。


この間「心配させるような事をするな」って言われた時に悲しい気持ちになってちょっと苦しくなった。
だから、もうクラウド王子が心配する事は止めようって思ったんだ。

「心配しなくても大丈夫ですよ」

「えっ?」

リマさんは、ニコニコしながら大丈夫だって言ったけど、どういう事なんだろう。


「クラウド様は怒りませんよ。心配しなくても いいんです。
外に出て良いと言ってました」


「えっ、ウソ!!
私、聞いてないよ?」