「ナナミ様!!」
部屋に入って来るなり勢いよく駆け寄って来たリマさんは私の手をとった。
「また、ここに戻れてうれしいです」
「リマさんが戻って来てくれて良かったよ。
また一緒にお茶を飲みながら話しをしようね」
リマさんが戻って来た事がうれしくて暫く二人で手を取り合って喜んだ。
「それでリマさんはどこで仕事をしてたの?」
「厨房です。皆さんのお食事を作るお手伝いをしてました」
「そうなんだ」
「ナナミ様?」
「どうしたの?」
「ナナミ様にケガがなくて良かったなって思って」
「うん、リマさんにも心配かけてごめんね」
「本当ですよ。心臓が飛び出そうになったんですから」
今回リマさんには迷惑かけちゃったな。
もう一度ごめんねと謝ると、これからは気をつけてくださいねと言って許してくれた。