異次元の王子と癒しの姫君



「リマさんは付き人失格なんかじゃないよ。
私が悪いのにリマさんに止められたのを聞かずに勝手にやったことだから……リマさんを責めないでっ」


「クラウド様っ!!ナナミ様は?」


兵士をつれてセドラさんまで来てしまった。
どうしよう……。
こんな大事になるなんて思ってなかった。


「セドラ、暫くナナミには他の者をつけろ」


「……わかりました。リマは当分の間クリスタと交代しなさい」


そんな……。


「リマさんのせいじゃないって言ったのに。
どうして解ってくれないの?」


他の人が付き人なんてイヤだ。


「リマさんを他の所に行かせないでっ。
私が悪いんだから!!
リマさんは全然悪くないの。」


「黙れっ!!」