異次元の王子と癒しの姫君



このまま死んじゃったら元の世界には戻れない絶望的な気持ちになったとき


「えっ……」


ナナミはクラウド王子に抱き抱えられて空中に浮いていた。

「クラウド」


そして直ぐに視界が変わりさっきいた場所に戻って来れた。
私、助かったんだ。


「はぁ……よかったぁ」



「何がよかったぁ、だ?
間に合わなかったら落ちてたんだぞっ!」


ナナミを抱き抱えたままのクラウド王子は昨夜の無表情とは反対のめちゃくちゃ怖い顔でにらんでいる。
今にも何かが起こるんじゃないかと思わずブルッと身震いした。