異次元の王子と癒しの姫君



「ナナミ様っ!!何してるんですか。
危ないですよっ」



「だって止めないとっ。
セドラさんが……」



身を乗り出した私を必死で戻そうとするリマさん……。
クラウド王子を止めなくちゃと焦る私。
何がどうしてこうなったのか。
掴んでいた手が放れてしまった。




しまったって思った時にはもう遅かった。
一瞬空中で浮かんだように止まってすぐにお腹から突き上げるような気持ちの悪い感覚を感じながら自分が落ちて行くのが分かった。


「きゃあっ!!ナナミ様っ」



リマさん……助けて。
身を乗り出して必死に私の名前を叫んでいるリマさんに助けを求めて出した手は届くはずもなく。



ただ下に落ちて行くしかない。



ずっと前にも今と同じようにこんな恐怖と気持ち悪さを感じた気がした。