異次元の王子と癒しの姫君



「どうしてこの世界に来ちゃったのか分からないよ。
私はパリに行くはずだった……麻美ちゃんが心配しているかもしれないのに……」


「……解った。
ナナミがなんとか元の世界に帰れるように調べてみる。
もう寝ろ」


クラウド王子は部屋から出ていった。
焦っていろいろ言っちゃった。
大丈夫かな……。
無表情だったけど怒ってる感じとは違ったし。


多分、大丈夫だよね……。