異次元の王子と癒しの姫君



建物の外に出たんだ。
クラウド王子は私を下ろすと腕を掴んで歩き出した。


外から見た建物は西洋のお城そのもので道の両側には芝生があって大きな木やキレイなお花が植えてあった。


「あれっディアナ様?」


後ろから声をかけられクラウド王子の足は止まり私も足を止めた。



クラウド王子に倣って振り返ると幼い感じの男の子が立っていた。
後ろに何人か人を従えている。



えっ!?


握られている手に力が加わり隣にいるクラウド王子を見ると。
不機嫌に目の前の男の人を睨んでいた。