異次元の王子と癒しの姫君



ナナミが不安から震える両手を握りしめ頭を下げると歓声が上がる。


それはナナミを受け入れてくれたものだった。


「皆が祝福してくれてる」


クラウドはナナミの手を取り皆に応えた。
さらに大歓声が沸き上がる。

重大な発表と称した集まりは解散され宮殿に戻るとディアナの育ての両親が来ていた。
ナナミに気がつくと二人にそれぞれ抱きしめられる。


「お父さん……お母さん」


二人から結婚式前にリマからナナミはディアナじゃないと聞いていたと知り驚く。


「二人は知ってたの……何で言ってくれなかったの?」


「今までと変わらないからさ」


「そう変わらないわ。リマから聞いていた通りあなたの中にディアナもいると解ったから。
私たちは今までと変わらず娘と思ってるわ」


「お母さん、お父さん」

うれしくなって二人に抱きつく。

「ふふっ……さっき皆に挨拶したときはもう立派な娘になったのねと思ったのに、また子供に戻っちゃったみたいね」