異次元の王子と癒しの姫君


「結婚式は延期になると思う。アデルの処分やアサンドラ王国とのことで暫く掛かりきりになるから延ばすしかない」


さっきクラウドは私が罪人ではないと言ったけど
それは違う。
操られていたとしても王族のクラウドに剣を向けたのは罪になる。

「わたしも罪を償わないといけないよね」


クラウドは即座に首を振り険しい顔になる。


「その必要はない!ナナミはアデル達に操られていただけだ」


「でも、何もなかった事にはできない。クラウドに剣を向けていたのは皆が見てたし」


「何もなかった、傷はつけられてない。ナナミに罪はないとさっき言ったときムハト以外の反論の声はなかった大丈夫だ」


「このまま、私がクラウドのお嫁さんになっても良いのかな……」


「良いに決まってる。
ナナミは利用されただけだから罪悪感なんて感じなくていいんだ。ちゃんと結婚式もやり直しする解ったか?」


ナナミが頷くとホッとしたのかクラウドの顔はから険しさがなくなった。

ナナミの部屋を出たクラウドはセドラ一人を従えある場所へと向かう。


見張りの者に鍵を開けるように命じると扉が開き直ぐに閉められた。中にはアデルがいるがクラウドに気づいても何の反応もない。罪人として拘束されたアデルには王が自から体の自由を奪う強力な術をかけたため今は動けず目も見えない。
傍には不自由な体になったアデル王子の世話をするための者が一人その者はクラウドに気づき後ろへと下がった。