「ここにいる者は良く聞けディアナは罪人ではない。オレの命を狙う何者かに術をかけられていただけだ」
皆、クラウドの言葉に耳を傾けるなか一人声を挙げるものがいた。
「クラウド様の命を狙うものとはいったい誰なのですか?癒しの姫君を庇いそのような戯言を言っているのですか?」
ナナミはムハトの声を聞くと躰をこわばらせた。
「ムハトきこえなかったか?ディアナに罪はない」
「たとえ術をかけられていたとしてもクラウド様に剣を向けた事実は変わらないのでは?」
今日のこの大事な日に意図的に騒ぎを起こし混乱させナナミまで利用しようとするムハトに苛立ちを隠せない。
怒りを含んだ声でクラウドは問うた。
「逆に聞くディアナを罪人にする理由がムハトにはあるんじゃないか?こんな騒ぎを起こし企んだ者を庇っているとか?」
「何を仰っておられるのかそのような者は知りません」
普段から冷静さを持ち合わせているムハトは感情をうまく隠していて動揺している様子は見られない。



