異次元の王子と癒しの姫君


式の間を飛び出したクラウドがナナミの部屋に着くと部屋の扉は開いていて中ではリマが他の使用人に支えられて立ちあがろうとしていた。


「リマ!」

「クラウド様……」


リマはクラウドに気づき支えていた使用人に大丈夫だと言うと使用人はリマがしっかり立っているのを確認してから出ていった。


「ナナミに何があった?」


「ナナミ様は具合が悪くなってしまいベッドに運びました」


「寝室に?」

クラウドは寝室を覗くがナナミの姿はなかった。

「寝室にはいない」


頭を片手で抑えたリマはハッと何かを思いだしたのか顔を上げた。


「ナナミ様の事をお伝えしようと部屋を出ようとしたら誰かが入ってきてその後は……気付いたら床に倒れてました……」


「きっとナナミはその侵入者に連れて行かれたんだ」