異次元の王子と癒しの姫君


どこに行けば良い……

向かう先は……

頭の中で響く声、私は行かなければいけない。
あの人の所へ……


ナナミはフラフラと歩き出した。



今、ナナミは東の宮殿の中をおぼつかない足取りで歩いていた。
東の宮殿内には今日の結婚式には特に関係のない使用人達が普段通りに仕事をしていたがナナミを見るとみんな驚き騒ぎだした。


使用人達の喧騒が響くが意識を支配されたナナミにはそれは届いていない。


早くあの人のところへ行かないと……。
東の宮殿を出たナナミは更に目的の場所へと歩き出す。
途中のバラ園を通るナナミの目の前に突然風が巻き起こりナナミの動きは止まった。


「クラウド」

ナナミは微笑むと持っていた剣をクラウドに向けた。