異次元の王子と癒しの姫君


リマが中に入るとナナミは花束を抱えて立っていた。


「花束が届いたと聞いたのですが……色鮮やかできれいですね。ナナミ様?」

リマは呼び掛けにも返事はなく突っ立ったままのナナミに近く。

「……リマさん」

どこか焦点の合っていなかったナナミはやっと気付いたが躰がぐらりと揺れリマの方に倒れ込む。


「ナナミ様!大丈夫ですかっ」

「急に目眩がしてそれから頭がクラクラするの」

それだけ言うとつらそうに目を閉じた。


「ナナミ様っ」

ナナミの様子に慌てたリマはナナミの躰を支えながらベッドまで行くと横たえた。


早くお知らせしないと。


……っ!


ナナミが倒れたことを知らせようとベッドから離れたリマの前に何者かが立ちはだかり一瞬のうちに気を失ってしまう。