異次元の王子と癒しの姫君



リマの両親と話しているうちにさっき感じた日本にいる家族への里心はおさまりつつあった。
今ナナミはリマと式の間に呼ばれるのを待っている。


「パレードのことは結婚式が終わた後にセドラ様に確認してみます」


「私も話せたらクラウドに聞いてみる」

「来ませんね、そろそろ時間のはずなんですが……ナナミ様、様子を見てきても良いですか?」


ナナミが頷くとリマは準備は整ったのか様子を見に部屋を出た。


ノックの音と供に入ってきた者は花束を抱えていた。

「ディアナ様に花束が届いています」


ナナミの知らない顔のその者はリマが着る侍女の服とは違うが王宮で働く使用人の服装をしていた。

送り主は誰だろう?

「誰がこの花束をくれたか解る?」

「さぁ、私には……上の者に届けるように言われただけなので」


ナナミに花束を渡すとその者は直ぐに出ていった。
渡された花束は色とりどりの季節の花でまとめられほのかに香りがしている。