仕度を手伝ってくれた女の人たちはいつの間にかいなくなっていた。
ナナミの仕度が終わったからいつもの持ち場に戻っていったようだ。
「ナナミ様に逢ってほしい方たちがいるのです。仕度が終わるまで待ってもらっていたのですが、これからここへ連れて来てもいいですか?」
ナナミには見当がつかなくて首を傾げた。
仕度には時間がかかったから今まで待たせていたなら相手側は長く待っていたのだろう。
ナナミが頷くとリマはその者達を呼びに行った。
「「ディアナ!」」
声をかけてきた者達はリマの両親でディアナの育ての親でもある。
ナナミが思い出したディアナの記憶の中にはちゃんと二人の事もあるけどナナミとしての意識の方が強いため二人の事はいまだボンヤリとしたものになっていた。
でも……今目の前の二人と再会した瞬間に曖昧な記憶はハッキリとしたものへとかわる。



