「次は湯浴みの準備をします。少しお待ちください」
ナナミが紅茶を飲み干すとすぐさまカップとフルーツの盛られていたお皿は下げられた。
当日は仕度に忙しいとは言われていたけどいつもの倍早く物事が進んでいる気がする。
これまで朝は仕度にものんびりと時間をかけていたナナミだけど今日は式が控えているしそれまでに全部やることを終えないといけないしで落ち着かない。
湯浴みをする辺りから来てリマを手伝っている二人の女の人達やリマの言う通りに動かされるがままになって数時間後に解放されたナナミはやっとひと息つく事ができた。
それから髪型などの仕上がりを確認してほしいと鏡の前に立ったナナミは驚きと感動で鏡の中の自分に見入ったまま声も出せずにいた。



