異次元の王子と癒しの姫君



「コトリはばば様からあなたのことを詳しく聞いてないの。あなたが癒しの姫の生まれ変わりだって知っているのは私だけ」


だからシーラさんだけは本当の名前を呼んでくれていたんだね。
コトリさんは記憶のない私に必死に謝っていた。あんなに様子がおかしかったのに……あの時コトリさんにもっと詳しく訊けば良かった。

「コトリがあなたに謝ったって事は……そんなっ
……信じられない。でもそういう事なら……」

「シーラさん?」

「クラウド王子は今まで何度もこの森に来てる。でも癒しの姫のあなたがここへ来たのはこの前が初めてなのに森から出ることのないコトリが謝るなんておかしい」