異次元の王子と癒しの姫君



馬車の揺れが気持ち良くてナナミはそのまま目を閉じてしまう。


「起きろナナミ」


着いた……。
魔女の森に着いたんだ!


「降りるぞ」
ナナミが目を開けるとクラウドは馬車から降りるのに手を貸した。


「シーラさん!」


シーラと数人の魔女達が森の入り口に立っていた。


「元気そうね」


「またここに来れて良かったシーラさんにも逢いたかったんだよ。今日はコトリさんはいないんだね?」


「コトリは……」


コトリさんがどうかしたの?シーラさんは黙ってしまった。


「コトリは行方不明」

「えっ?」

行方不明……ってどうして?


「コトリさんに何かあったの?」


「それが私達にも解らなくて……王子様、ばば様の所に案内しても良いですか?」


「頼む。ナナミ一緒に行こう」


「……うん」

コトリさんの事は気になるけどここへ来たのは魔女のルシダさんに私が記憶を戻したことを報告するためだから先ずはルシダさんに逢いに行かないと。