急にどよめきが聞こえて来るとナナミは顔を赤くし俯いてしまった。
さっきナナミに手をふっていた男の方を見るとさらに窓に顔を付け食い入るようにこっちを見ている。
顔が酷いことになっているのには気づいてないのか……。
あまりの酷さにもうどうでも良くなりナナミ達が食べ終わると一応の礼儀として集まっていた者達に手をふり元の場所へと急いだ。
馬車に乗ろうとしたナナミはふり返る。
「兵士さん達ずっと待っててくれたんだよね。何も飲んだり食べたりしてないけど大丈夫かな?」
「それぞれ飲み物の用意はして来てる。でも確かに今日は暑いな王宮に帰ったあと兵士達には食事係に言って冷たい物を用意させる」
ナナミが元の世界に帰るのをやめここにいると言ってくれてからあまり日も経ってないのに兵士達の心配か……。
良い傾向だ。



