異次元の王子と癒しの姫君


お店の中にまで入る人がいるって聞いてはいたけど……さっきの人あんなに熱心窓にへばりついて覗くとは本当にビックリだ。

手を振り終わって続きを食べようとスプーンにすくおうとした時クラウドはずっと見ていた窓からやっと興味を失ったようにナナミを振り向いた。


「ナナミそれくれ」


「それってこのデザートの事?さっきはいらないって言ったよ」


「味見したくなった」


「はいどうぞ」


クラウドに持っていたスプーンを添えてデザートの器をクラウドの前に差し出す。


「ナナミがくれるんじゃないのか?さっきはそうしようとしただろ?」



さっきは……窓の外の人に気づいてなかった店主は奥の方にいて近くにリマさんしかいなかったから……でも今は別の窓からも何人か人が覗いている。
知らない人が見てる……。