でも……今は手元にない。王妃様は許してくれたけど本来は軽々しく無くせるものではない。
時々、あの日の事を思いだそうとするけどペンダントの記憶を取り戻そうとしても頭が痛くなりダメだった。


「アデル王子様のお相手の方はどんな方なんでしょうね。噂だととても可愛らしいと聞いてますけど」


「王妃様は聡明で愛らしいって言ってた。仲良くなれるといいんだけど……」


今日はアデル王子の婚約式がありそのあとアサンドラ王国の王女との対面を控えている。
アデル王子の婚約式の日が決まってからリマさんと同じように私もどんな王女なんだろうってずっと気になってた。