えっ……。


「クラウドっ……」


何をするのかと文句を言おうとしたらさらに引っ張られて遮られた。
痛いっ……。



「笑ってろ。ナナミは笑っていた方が可愛い」


最後にクラウドは私の頭を軽くポンポンとするとまた明日来ると言って部屋を出て言ってしまい力が抜けてソファに身を沈ませた。


一気に疲れた気がする。


立ち上がって鏡台の前まで来て覗いた。
一応笑顔のつもりでにっこり微笑だつもりが……


……ダメだねこれは。



昔から自分で笑顔を作ろうとすると緊張してしまい変顔になることをスッカリ忘れてた。
だから写真の写りは悪い。
楽しい思い出の写真も後から見て自分の変顔にがっかりなんてことは珍しくもない。