異次元の王子と癒しの姫君



「王妃様?アデル王子から守るってどういう事ですか?」


「サラお姉様と私は癒しの姫のチカラを持って生まれてきた。本来なら一人しか存在しないはずの私達が双子で生まれてきてしまった。
この事はあなたにも話したし王家の者なら誰でも知っている異例の出来事。
例え双子でも私達のうち一人にだけ癒しのチカラがあれば問題はなかった。でも―――」


ディアナだった頃に聞いた話しを思い出した。


王妃様とサラ様が生まれたときご両親は双子が生まれて来るとは思いもせず、しかも双子とも癒しの姫だけが与えられる赤い瞳を持っていて驚いたそうだ。
それは直ぐに王家の知るところとなる。

王家も両親もどちらにチカラがあるのか時を待った。
先に癒しのチカラがあると解ったのは王妃様の方。
王妃様より数分前に生まれたサラ様には癒しのチカラは見えず癒しの姫は王妃様だと判断された。