異次元の王子と癒しの姫君



サラ様に癒しのチカラを使った時の事を思い出した。
あの時は私のチカラも弾き返されてしまった……あの時よりさらに弱ってしまったように見えた。
サラ様が元気になるように役にたちたかったのに。


『少しお話ししない?』と誘われて今は王妃様の部屋にいる。


「姉はずっとあなたを心配していたの。
良かったわやっとあなたを連れていけて。
アデルの婚約を進めようと王様は決めたけど私はちょっと不安なの」

「何かあるんですか?」


「今のアサンドラ王国の王の悪いうわさを何度か聞いたことがあるのよ」


「うわさですか?」


「どうも気が荒いそうなの。でも王女に悪いうわさがあるわけではないしアサンドラにやらせた遣いの者の話しだと第三王女はとても聡明で愛らしいそうよ。今まであの子にはツライ思いをさせて来たわ、これからもそうさせてしまう。
だからこそ王女がアデルの支えになってくれたら嬉しいのだけど……それにアデルからあなたを守るためにもこの婚約は成立させたい」


アデル王子から私を……どうして?