「王妃様!」
サラ様は部屋に入ってきた私たちに気づくと躰を起こそうとした。
病気でせいでやつれてはいるけど。
王妃様とそっくり同じ顔立ち金色の髪に赤い瞳。王妃様とサラ様は双子。
「お姉様、そのままで」
近くにいた侍女はベッドから身を起こそうとするサラ様を起こして背にクッションを挟み大丈夫なのを確認すると『お茶をお持ちします』といって出ていった。
「すみません。せっかく王妃様がいらしたのにこのような格好で……」
「お姉様いつも言ってますでしょ。ここでは昔のようにリカーナとお呼びくださいと」
「立場が違うわ。あなたは正妃で私は側妃」
「違うわ私たち二人とも癒しのチカラを持つ者なのよ。
ただ今までにない異例の事だったからこんな事になってしまったけど……」
「リカーナ……。ディアナ様!!よくお戻りになられましたね。急にいなくなったと聞いて心配でした」
「サラ様、心配をおかけしてすみません」
「本当に良かった。これでクラウド王子も安心ですね」
「お姉様、クラウドとディアナの婚儀を少し早めることになったの」
「そうなの。それはおめでたいことね」
「それから……アデル王子の事なんだけど……」
「アデル……がどうかしたの?」



