異次元の王子と癒しの姫君



「ディアナ」


「クラウド様!!」


時々、こうしてバラ園にいるとクラウドは護衛の兵士と側近のセドラを伴いやってきた。


「ディアナはバラが好きか?」


「はい、ここのバラは本当に一つ一つがきれいで愛らしく咲いていて見ていると癒されます」

「そうか……家に帰りたいか?癒しの姫なんて本当は嫌なんじゃないのか?」


「えっ……そんなことは……」


「何度もここを抜け出そうとしたらしいな?怒ったりしないから正直に言え」


当然そういう事もクラウドに報告が行くことなんて思っていなかったし王様と王妃様もクラウドもあっても何も言わないから抜け出そうとしたことは知らないと思ってた。


「……時々、住んでいた家や家族が恋しくなるんです。……」


それから子供の頃の事とか家族の事、特に姉妹として育ったリマのことを話すとクラウドは聞いてくれた。


その次にまたバラ園に来たときもクラウドは何故かやって来て。また私の話を聞いてくれた。