異次元の王子と癒しの姫君



「〈でもっ〉て何だ?結婚はしたくないって事か?」


「したくないとは言ってないけど……まだ早いかなって思うんだよね。ほら高校生だし卒業もしてないし」



「卒業?必要ないだろ。戻らないと決めたんじゃないのか」

「そっ、そうだよね。うん……戻らないのなら卒業なんて関係なかったよね……」


「ナナミと婚儀をしないならオレはずっと一人で王位継承もできなくなる」

「王位継承ができなくなるって?」


「前に言わなかったか?王位継承の条件はお前との結婚だ」


そういえば覚えがあるかも……。


王と癒しの姫は二人で対なる。
本来は癒しの姫が同じ時代に何人も存在する事はない。
だから――――――。

「私の代わりになれる人は誰もいない?」

「オレの婚儀の相手はナナミしかいない。
たとえ他の女と出来たとしても他の女とは結婚はしないお前しか愛せない、ナナミ聞いてるか?」

「き、聞いてるよ……」

うわぁ~、か、顔が熱くなってきちゃった。
クラウドが真顔で私しか愛せないとか言うから。

「ならいい、自覚してしてくれよ。未来の王妃」

そうか私達が結婚してクラウドが王位を継承したら私は王妃様になるんだ。
実感わかないよ。