「今日は長くつかってましたね?」
「考え事をしていたから」
「偽侍女見習いの女の子の事をですか?」
「うん、考えてみたんだけど……後ろ姿が誰かに似ている気がしたんだよね。前にどこかで会ってるかも」
「とにかく明日、護衛にその女の子のことを一緒に聞いてみましょう。だから今日はもう考えるのはやめてお休み下さい。あまり考え過ぎると眠れなくなりますよ」
「そうだね。考えるのはまた明日にして寝るね」
「はい、そうしてください」
リマさんは、奥の部屋に入って行った。
リマさんには、寝ると言ったけどやっぱり気になって考えてしまった。
ウ~ン。やっぱりお茶を置いて部屋を出て行ったあの後ろ姿に見覚えが……。
「やっぱり気になって寝れないや」
ベッドのなかで身じろぎした時。
「何が気になるんだ?」
低い囁く声がした。



