異次元の王子と癒しの姫君



部屋の中に入った私は驚いて立ち止まる。
見えたのはソワァーに座るリマさんとセドラさんの仲良さそうな姿だった。

「うわあっっ!!ナナミ様っ」

セドラは入って来たナナミに気づき焦った声を出した。


「ナナミ様、こっ、これは違うんですよ。私たちは何もしてませんから……」

慌てて立ち上がりリマさんから離れたセドラさん。
一方のリマさんもあたふたしながら何度も違うんですよ、誤解しないでくださいと必死に言うから少しおかしくなって笑いそうになってしまった。


部屋の中に入って目にしたのはセドラさんに肩を抱かれていたところで二人の距離はものすごく近くて……私が中に入るのがもう少し遅かったらきっと二人は……。



「報告は済みましたか。クラウド様は部屋に戻ったんですか?」


「……多分ね。お邪魔しちゃったみたいだね。
ちょっとバラ園に行ってこようかな……あっ、二人はもう少しここにいて良いよ。ごゆっくり」

「ナナミ様ちょっと、お待ちください。私も行きます」

「良いよ。私は一人で大丈夫」


「ナナミ様っ、ダメです!」

リマの申し出をコトワリそのまま出ていこうとしたナナミの耳にセドラのいつもより厳しい声が聞こえ自然と足は止まった。

「また危ないめにあったらどうするんですか?クラウド様に心配をかけることはやめて下さい。必ずリマか護衛の者と行動して下さい。リマっ」