「ナナミ一緒に来てくれ。父上達に本当の事を話そう」
「王様と王妃様に?」
「ナナミがディアナの生まれ変わりで記憶があることを話したい」
「うん……」
ナナミは行くのを渋るように動かない。
「どうした?」
「あのね……私ディアナのフリをして嘘ついてた。二人とも私の言うこと信じてくれるかな?」
「たぶん大丈夫だ。行こう」
「うん」
出された手を取り部屋を出るとセドラさんとリマさんが立っていた。
「これからナナミと父上達の所に行って全て話してくる」
「クラウド様、それは……ナナミ様の話しを信用したということですか?」
「前にディアナがこんなんじゃダメだって自信を無くしかけてたときセドラさんが励ましてくれたことをちゃんと覚えてるよ」
「ナナミ様?」
『癒しの姫が完璧である必要はないんです。クラウド様を慕うそのままのディアナ様できっと大丈夫です』
「セドラさんがそう言ってくれたから私でも出きる事があるって思えた」
セドラはナナミの言葉に驚いたように目を見開く。
「……解りました。ナナミ様はたしかにディアナ様の生まれ変わりで間違いないと思います」
「ありがとう。セドラさん」



