「それが誰なのか思い出せない。
私はその相手と話した記憶はあるのに……
誰と話したのかどうしても解らない。
……クラウド、そろそろ限界みたい」


「ディアナ?」


「クラウドと話すのはこれが最後になりそう……ディアナとしての意識はもうすぐ無くなってしまう。
もっと話していたいのに」


「呼んだらまた逢えるよな?」


「多分もう逢えない」

「ダメだ!!せっかく会えたのに」


「ナナミの中に入ってから解ったの。
ナナミと私は同じ魂を持つもの。ナナミと私はこれから一つになる。だから大丈夫、私の事はナナミの記憶に残るから」


「ディアナ……」


「逢えて良かった。
クラウド……大好きだよ」


ディアナは目を閉じたまま動かなくなった。


「ディアナっ!!ディアナ……」