異次元の王子と癒しの姫君


「あっ……すみません。つい……ナナミ様の夢の中の事なのに私ったら。
でもいなくなってからずっと、心配で……ディアナ様は癒しの姫君でクラウド様の婚約者だけどそれだけじゃない。ディアナ様は私の家族なんです」

ディアナさんに戻って来て欲しいって思っているのはクラウドだけじゃない。
リマさんだって同じディアナさんは妹なんだものね。


「もし、ここへ戻れない事情があるのならせめて私に知らせてくれればいいのにっ。どうして私ではなくてナナミ様に……っ、すみません」

「ごめんねリマさん……でもディアナさんとは少ししか話せなくてディアナさんは直ぐに消えちゃったから」


「そうですか……羨ましいです。私の夢には出て来てくれないから……ディアナ様とは妹とどんな事を話したんですか?」


「この国が危ないって言ってた。私にクラウドを助けて欲しいって、でも私にはそんな力はないからムリだって言ったんだけど。ディアナさんはもう戻れないんだって言っていた」


「危ない……もう戻れない、そう言ったんですか?」


「うん、クラウドが待っているからって言ったんだけど……」


「ナナミ様が見た夢は只の夢じゃないのかも。きっと本当に危険なのかもしれません」


「リマさんもそう思う?私が只の夢を見たんじゃないって」