異次元の王子と癒しの姫君



「いたいよっ!放して」

たった今両肩に置かれた手の強さにともなう痛みと同時にぞわっとする何かがナナミの前にいる……恐いと感じ声をあげた。

「クラウド様、どうしたんですか?」

セドラは部屋に入って来て驚いた声をあげる。

「クラウド様っ、落ち着いてください」

「放せ!」

「クラウド様っ……」

急にクラウドは動きを止め静かになり不自然に見えた。

「リマ、後は頼む」

「あのセドラさん?クラウドは……」

「大丈夫です。気を失っただけなので」


セドラに抱えられたクラウドを目で追う。さっき感じた恐い何かはもう感じなかった。


「ねぇ、気を失ったって……大丈夫かな?さっきのクラウド急に動かなくなったしおかしくなかった?」


「きっと疲れているところにあんなに興奮なさって躰にご負担がかかったのかもしれないですね」


私にずっと付きっきりっでいてくれたっていうしクラウドは疲れちゃって。
だからあんなにイライラしていたんだそれに気を失うなんて。
明日にはいつものクラウドに戻るかな……。


「ナナミ様、さっきクラウド様が言っていた前世に心当たりはあるんですか?」


「いきなり言われても良くわからないよ……。
でも、私ねディアナさんに夢の中で会ったんだよ」


「えっ……それは本当ですかっ!!本当にディアナ様とっ?私には何か言ってませんかでしたか?」


リマさんの勢いが強すぎて半歩押されるように下がった。


「リマさん、落ち着いてよ」